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高知東店

青い鳥です!

投稿日:2020年4月17日 更新日:

 

 

 

こんにちは。

いつも高知東店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

 

 

 

昨日、緊急事態宣言が全国に拡大されましたね。

 

 

状況を鑑みると極めて妥当な判断かと思います。

 

 

私はもちろん、皆さまもご自身や周りの大切な方々を守ることができる行動を心掛けていきましょう。

 

 

 

さて、私は先週のブログで休日における不要不急の外出を自粛すると宣言したものの、では家で何をしようかと悩んでおりました。

 

 

お勉強というガラではありませんし、ガーデニングや盆栽のような趣味もありません。

 

 

そこで思い立つのです。

 

 

DIYじゃ!

 

 

DIYとはDo It Yourselfの略で、「自分でやる」みたいな意味合いです。

 

 

カーディーラーのブログということでクルマに関わるDIYがいいだろうと思い、今回は自宅の駐車場で出来るフロントドアのデッドニングを施工することにしました!

 

 

デッドニングという言葉をご存知ですか?

 

 

ロードノイズや風切り音を抑えたり、余分な振動を防いだりすることで静音性を高めたりカーオーディオの性能をより引き出したりすることをデッドニングと言います。

 

 

先月、ブログのネタ用にカロッツェリアさんのフロントスピーカーセットを導入し、オーディオ熱に火がついたのですが、、、

 

 

 

このスピーカーセットがなんと54,032円(税込)!!!

 

 

お財布、空っぽになってしもうた、、、

 

 

本来ならばデッドニングはオーディオを知り尽くしたプロショップにお任せしたいのですが、懐事情でDIYせざるを得なくなったのです。

 

 

そんな胸が痛む経緯はさて置き、今回はデッドニングに際し、クルマのDIYの代名詞的存在エーモン工業株式会社さんが昨年リニューアルしたオーディオブランドAodea(オーディア)から販売されているデッドニングキットを準備しました!

 

オーディアのデッドニングキットは

ドア用とスピーカー用があります

 

 

あまりに大雑把でいささか恐縮ではございますが、作業手順をご紹介します。

 

 

作業では鉄板などで怪我をする恐れがありますので、長袖や手袋を着用して十分に手を保護してください。

 

 

また、ガレージやカーポート等の屋根がない場合は雨天の作業は避け時間に余裕を持って着工してください。

 

 

①ドアトリム(ドア内張)を外す

 

 

 

ドアオープナーレバーとドアハンドルの奥にある蓋を樹脂製の内張剥がしやマスキングテープを巻いたマイナスドライバーでこじ開け(写真上)、プラスドライバーでネジを外します。

 

 

2つのネジを外したら、ドアトリムの車両前方下部に手をかけ(写真中)、手前に引きながら8箇所で止まっているクリップを外します。

 

 

イメージとしては一つずつ順番に外すような感じです。

 

 

8箇所全てを外し終えたら、ドアトリムを少しだけ上に持ち上げます。

 

 

そうするとフックから外れますので、ドアハンドルに繋がるワイヤーと、パワーウィンドウ等のユニットに繋がるカプラーを外します(写真下)

 

 

これでドアトリムがフリーになりますので、傷がつかないようにどこか安全なところに置いておきます。

 

赤丸がクリップ/桃色丸がネジ

 

 

 

②デッドニング準備

 

写真下はビニールシートとスピーカーを外した状態

 

 

ネジで止まっているスピーカーを外します。

 

 

また、浸水防止用のビニールシートも剥がします。

 

 

パネルとシートを固定しているブチル(接着剤)の除去の際には手や衣類につくと厄介ですので、使い捨てのゴム手袋を着用したり、これまた使い捨てのクロスを使用すると良いと思います。

 

 

エーモンさんからはブチルクリーナーも販売されていますのでご活用ください。

 

ブチルとブチルクリーナー

ブチルはほんまに厄介です!

 

 

 

③ドアアウターパネル施工

 

写真はアウターパネル施工途中

 

 

ドアアウターパネルとはドアパネルの中で最も外側に面している鉄板で、ドアスピーカーの後ろ側に位置します。

 

 

その為、ドアスピーカーの振動などに合わせて共振してしまうことでビビリ音が発生したり音漏れの原因になったりします。

 

 

そこで、アウターパネルの内側(塗装面の反対側)に制振シートを貼り付けることで、ビビリ音などを低減します。

 

 

ちなみに、アウターパネルは太陽光などの熱の影響を受けやすく、ここでの制振材には耐熱性のある耐熱制振シートを用いています。

 

 

WRX STIでは最初から2枚の制振シートが貼られていますので、それ以外の箇所にバランス良く貼り付け、しっかりと圧着します。

 

 

その上に少し小さめにカットした吸音シートを貼り付けてエンクロージャー内(後ほど説明します)の余分な音を極力排除します。

 

耐熱制振シートと吸音シート

 

 

また、スピーカーの真後ろにはスピーカー専用キットの制振吸音シートを貼り付けます。

 

 

これでアウターパネルへの施工は完了です。

 

 

この時点で外側からドアを軽くノックすると、コンコンと言う音が低く、また振動の収束も早くなっています。

 

 

 

④ドアインナーパネル施工

 

 

 

外側がアウターパネルとすると、その内側にある穴だらけの鉄板がインナーパネルです。

 

 

インナーパネルにはドアスピーカーが直接装着されており、最もスピーカーの振動の影響を受けています。

 

 

また、インナーパネルに開けられたサービスホールと呼ばれる穴の数々は、整備性の確保や軽量化にも一役買っていますが、音響の観点からは必ずしもいいことばかりではありません。

 

 

スピーカー前面から出る音(聴かせたい音)に、背面から出た逆相の音がサービスホールを抜け出して干渉することで、波長の長い低音域では打ち消し合いが生じ、スピーカーの性能を引き出すことが出来なくなってしまうのです。

 

 

そこで、整備性の確保や軽量化というメリットを無視して(※)サービスホールを埋めてしまおうというのが、このインナーパネル施工編です。

(※もちろんサイドミラーやパワーウィンドウの交換などのように、サービスホールを使用して整備が必要な際には簡単に剥がすことが可能です。)

 

 

サービスホールに透明のビニールシートを当て、実際の穴より3cmほど大きめに型取り、制振シートからハサミで型抜きをします。

 

 

実際のサービスホールに貼り付け、しっかりと圧着することで、インナーパネルと一体化させます。

 

 

ドアトリムのクリップがはまる穴以外は全て埋め、制振シートだけでは完全に圧着ができないケーブル類の出口にはアルミテープを極力密着させて貼り付けることで、アウターパネルとインナーパネルの間に密閉型のエンクロージャーを形成します。

 

 

ところで、手順③でも出てきたエンクロージャーですが、これはなんぞやと申しますと、スピーカーの前面から出る音と背面から出る音を隔てる壁や囲いと思っていただけるとわかりやすいかと思います。

 

 

スピーカーには電気信号に変換された音の情報を信号通りに振動させることで音にするという役割がありますが、スピーカーの振動部を前向きに押し出す為には後ろ側が引かれ、後ろ側が戻る時には前が引っ張られるというように、スピーカーの前後では逆の位相が発生しています。

 

 

先ほど申しましたように、この逆の位相は低音を打ち消しあってしまいますので、前面から出る音と背面から出る音を隔てて、且つ背面の音を封じ込める必要があります。

 

 

そこで、前面につながる穴を全て塞ぎ、背面側の空間には吸音材を配置することで簡易的なスピーカーボックス(エンクロージャー)を形成しているのです。

 

 

エンクロージャーが完成したらスピーカーを戻し、スピーカーの周辺にスピーカーユニットから伝わる振動を抑える制振材を配置し、そのほかにドアトリムが当たりそうなところへの防音テープの貼り付けやクリップがはまる穴に隙間を埋めて振動を抑えるホールドシールを張り付けてインナーパネルへの施工は完了です!

 

 

 

⑤ドアトリム戻し

 

ドアトリムを手順①の取り外しと逆の手順で戻します。

 

 

特にカプラーやドアのワイヤーは確実に固定してください。

 

 

戻したら内側からドアが開くか、また鍵がかかるかを確認し、オートパワーウィンドウの場合は再設定します。

 

 

再設定の手順はエンジンスイッチを2回押してオンにし、各ドアのスイッチでパワーウィンドウを一番下まで下げ、次に一番上まで上げたらそのままスイッチを引き続けたまま3秒ほどカウントしたらスイッチを離します。

 

 

 

オートパワーウィンドウが作動することを確認したらOKです!

 

 

運転席は特にスイッチが多いので全て作動するか確認してください。

 

運転席側(写真下)はスイッチが多いので

動作確認は必須です!

 

 

作動しない場合はカプラーがきちんとはまっていない可能性がありますのでカウルパネルを外して確認してください。

 

 

以上で完了です!

 

 

 

果たして素人デッドニングの効果のほどは、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

正直申しますと「これはすごい!」とまではなりませんでしたが、聴き比べると確かに効果は感じます。

 

 

 

音楽を流せば低音域の鳴りが良くなり、より鮮明に聴こえるようになりました。

 

 

また、音量を上げた際のビビリ音も殆ど感じられません。

 

 

私は相当鈍感な人間ですが、そんな私が聴き比べることで変化を感じられたということからも、今回のデッドニングは効果があったと言えるでしょう。

 

 

費用対効果のほどは定かではありませんが、皆さまもご興味とお時間と多少の整備知識があればチャレンジしてみても良いかも知れません。

 

 

ご自分で手入れすることでマイカーへの愛着も湧きますしね。

 

 

ところで施工後に聴き比べるとは何とも不思議ですね。

 

 

如何に聴き比べたのかと白状しますと、助手席側しか施工できなかった為です。

 

 

それもこれも、ブチルのせいなのです!

 

 

定休日における不要不急の外出を自粛するにあたり、水曜日は必要な用事がありましたので火曜日にぶっ通しで施工するつもりでした。

 

 

机上の計算では助手席側から始めて先ずは3時間強、助手席に続き運転席側を施工しても二枚目ともなれば慣れて作業効率が上がることを考慮して合計6時間ぐらいだろうと踏んでおりましたが、実際には手順②のブチル除去に思いのほか梃子摺り、完全に心が折れました。

 

 

結局のところ助手席側で4時間強かかってしまい、時間の無さもさることながら何より嫌気が差して運転席側は無期延期となりました。

 

 

幸か不幸か、施工前の運転席側と施工後の助手席側を図らずも聴き比べることが可能になったのです。

 

 

もし、DIYでデッドニングをしたらどうなるのかご興味のある方は、私が店舗におり、且つ接客中でなければ聴き比べていただくことが可能ですので、ご遠慮なくお申し付けください。

 

 

ダイアトーンサウンドナビカロッツェリアフロントスピーカーセットカロッツェリアのサブウーファー未完の片側デッドニングと、妙に情報量の多いデモカーと化しています。

 

 

しかし、無期延期とは言ったものの、早ければ来週の休みに運転席側も施工したいと言う願望はありますので、一応期間限定です。

(果たしてブチル恐怖症を1週間で克服できるのか、、、)

 

 

皆さまもDIYでデッドニングをなさる際にはくれぐれも怪我ブチルの取り扱いにご注意ください!

 

 

また、DIYでのクルマいじりは楽しい反面、十分な知識がなく触ってしまうと非常に危険な箇所や、無自覚で保安基準に適合しない部品を取り付けてしまうこともあり得ます。

 

 

やりたいことが安全上問題ないか、また、法律に違反しないかしっかりとお調べになった上で作業をなさってください。

 

 

DIYデッドニングが家で過ごすアイデアの一助となれば良いのですが。

 

 

 

さて、新年度を迎えたので高知東店ではスタッフの集合写真を撮影いたしました。

 

 

 

普段はショールームに椅子を並べて撮影するのですが、今回はコロナウイルスへの感染対策を考慮し、屋外スタッフ同士の間隔を開けて極めて短時間で撮影しました。

 

 

故にやや不格好ではございますが、時節を反映したものとご理解いただけると幸いです。

 

 

高知東店トップページの店舗写真にもございますので是非ご覧ください!

 

 

一日も早く、スタッフの皆でしっかりした集合写真を撮れる日が訪れることを願っています。

 

 

青い鳥とブチルの関連性とは。

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