こんにちは。
いつも高知東店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ひどい雨が続いていますね。
皆さまはお変わりありませんか?
昨日は高知東店の固定電話が不通となり大変ご迷惑をお掛け致しました。
現在は復旧しておりますので、お車でお困りのことがございましたらお気軽にご連絡ください。
河川の増水や土砂災害などは、雨が止んでからも注意が必要です。
過去に災害が発生した所だけでなく、今までに経験のないような箇所での災害も起こり得ますので、少しでも危険と思われる所には近付かないようにしてくださいね。
しかし、悲しいかな。雨の日でも動かねばならない時もあります。
そんな雨の日のドライブに役立つのがリヤワイパーです。
上からレガシィB4/インプレッサスポーツ/レガシィアウトバック
フロントガラスの水をワイパーで取り除くのは勿論ですが、運転は前だけを見ていれば良いものではありません。
後方確認も安全運転には欠かせませんが、いくら死角の少なさが自慢のスバル車でも、水滴や汚れでリヤウィンドウの視界が妨げられては勿体ないですよね。
そこで、思い出していただきたいのがリヤワイパーです(車種やグレードによってはリヤワイパーの設定がない場合もございます)。
操作方法は簡単!
ワイパーレバーの先端にある「つまみ」をOFFの状態から上に一段捻ることで数秒に一回の間欠作動、更にもう一段上に捻ることで連続作動します。
リヤワイパー間欠作動
リヤワイパー連続作動
また、砂埃が付着している際や、雨の降り始め(リヤウィンドウに十分な水分がない場合)の際には、「つまみ」を上に捻る前に、5秒間ほど下に捻り続けてみてください。
下に捻ることでリヤウィンドウウォッシャー作動
「つまみ」の下への操作中は最初にウィンドウォッシャー液が噴出して、ガラスを十分に濡らした後にワイパーが連続作動します。
十分に濡れていない状態で動かすと傷つけてしまいますので、ワイパーゴムとリヤガラスの保護の為にも、覚えておいて損はない操作方法です。
「リヤワイパー」と前回ご紹介した「リヤフォグランプ」を駆使して、雨の日のドライブをより安心なものにしてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、スバルの普通車はクーペタイプのBRZを除く全車種にリヤワイパーがございます。
それがSUVであれセダンであれ、安全の為なら多少コストが上がっても省かない、そんなスバルの馬鹿真面目なクルマづくりが大好きです。
さらに余談ですが、どうしてもコストを下げないといけないスバル車がありますがご存知ですか?
正解はパトカーです!
全てではありませんが、数年前に全国に配備されたレガシィB4のパトカーはそのほとんどがリヤワイパーを装着していません。
コストカットの涙ぐましい努力が見て取れますね。
リヤワイパーレスの状態は、高知東店のトイレ名物、パトカーのミニカーでも再現されていますので、お手洗いをご利用の際は是非ご覧ください。
リヤワイパーレスまで再現されています
左/RAI’S スバルレガシィB4 2.5GT 警視庁所轄署地域警ら車両
右/RAI’S スバルレガシィB4 2.5GT 高知県警察交通部交通機動隊車両
さて、先日不意に始まった連載企画『淡路島のダム』ですが、ほんの少しだけ反響がございましたので、万人ウケを狙わない高知東店のブログは今日もやりますよ!
淡路島のダム【後編】
成相(なりあい)ダム(重力式コンクリート)
2000年完成の成相ダムは淡路島ではお馴染みの自由越流方式(自由越流方式の説明は前回のブログをご覧ください)です。
しかし、ただの淡路式ダムと思うことなかれ。
成相ダムはオシャレさんです。
例えばこちらをご覧ください。
自由越流式洪水吐きの導流壁(どうりゅうへき:洪水吐きから流れ落ちる水を導くための溝)が丸みを帯びており、角張った圧迫感のあるダムのイメージを払拭しています。
また、上流部には成相池堰堤が残されています。
パノラマで撮影すると成相ダム(写真下左側)と成相池堰堤(写真下右側)の両方を同時に収められます
1937年に着工し戦時中の工事中断を経て戦後の1950年に完成しており、2000年完成の成相ダムのダム湖に沈むまでの半世紀の間、淡路島の灌漑(かんがい:農地に水を供給すること)に貢献していました。
前回ご紹介した1929年完成の上田池(こうだいけ)と同じく、切石を布積みにした粗石コンクリートダム(大きい石を積み重ね、そのすき間にモルタルを充填することで重量と強度を確保したダム)で、上品な佇まいです。
今でこそ堰堤上部の数メートルしか露出していませんが、堤高は33メートルもあり、その水深が伺えます。
水没遺跡のように愉しむだけでなく、在りし日の堰堤を妄想してみるのも、また乙なものです。
道中メモ:快適。
北富士ダム(重力式コンクリート)
北富士ダムも2000年完成です。そう、尾根を隔てて隣り合う成相ダムと同じ年に完成しているのです。
前編をご覧いただいた方はもうお分かりですよね!
そうなんです!大日ダムと牛内ダムのように、成相ダムと北富士ダムも二ダム一事業としてセットで建設されたダムなのです!
成相ダムと北富士ダムは分水トンネルで結ばれており、同じ水位となることで洪水の分散や貯水を効率よく行えます。
ダムのデザインも成相ダムのように随所に曲線を描いており、洪水吐の導流壁は堰堤に沿うように角が丸みを帯びた三角形になっているのも特徴です。
道中メモ:快適
初尾川(はつおがわ)ダム(重力式コンクリートダム)
1968年完成の自由越流方式ダムです。
公園が整備されているわけでもなければ、切石を布積みにしているわけでもなく、ただ灌漑の為にだけ存在する、いたってシンプルなダムです。
しかし、ダム湖はほぼ満水状態で、自由越流の様子が見られました。
「THE 淡路島ダム」と言えます。
道中メモ:やや狭い。落石有り。
鮎屋川(あいやがわ)ダム(重力式コンクリートダム)
さて、くどい程に自由越流方式のダムを紹介してきましたが、全てはこのダムの伏線だったのかもしれません。
おや?今までとは何かが違いますよね?
それもそのはず!鮎屋川ダムには鋼鉄製のゲート(水門)が存在するのです!!!
、、、が、ゲートは全開。
結局、その他の淡路島のダム同様、自由越流方式ダムとなっている、見掛け倒しの鮎屋川ダムでした。
なお、天端(てんば:堰堤の上部)は立ち入り禁止で、ダム湖も木々に覆われており、ほとんど写真がありません。申し訳ありません。
道中メモ:快適。
大城池(だいじょういけ)(アースダム)
ここまで来てようやくダム名の横の括弧内に変化がありましたね。
アースダムとは何ぞや?
今までご紹介してきた重力式コンクリートダムは文字通り堰堤を重いコンクリートにすることで、堰堤の自重により水を堰き止めているダムです。
一方、コンクリートが普及する以前は、もっと原始的に土を盛り上げて水を堰き止める仕組みのアースダムが盛んに建設されていました。
アースダムは施工しやすく安価な為、今日でも農業用のため池としては一般的です。
そんな大城池が完成したのは1928年です。
当然、その当時から淡路島は水不足に悩まされており、井戸水を利用していたものの、水を汲み上げるには多くの人手が必要(1反25役と言われており、1反約1,000平方メートルの用水を汲み上げる為に25人必要)であったことから、ため池の建設は急務でした。
そこで、延べ11万9900人を導入して5年間という短期間で建設されたのですが、実用性だけでなく、デザインの面でも大城のその名に恥じぬように、ダム湖には立派な石垣が積まれています。
道中メモ:やや狭い。落石有り。一部大きな段差がある為、アンダースポイラー装着車は慎重に。
猪ノ鼻(いのはな)ダム(重力式コンクリートダム)
1933年完成の猪ノ鼻ダムは、上田池・成相池と同じく表面に切石を布積みした粗石コンクリートダムです。
更に、猪ノ鼻ダムの特徴としてはわずかに堰堤がカーブを描いている点が挙げられます。
上田池ダムや成相池堰堤と比べても天端が細いことから、アーチ状にカーブを付けることで強度を確保し、堰堤の薄さをカバーしているのかもしれませんね。
猪ノ鼻ダムも水道水利用の為、堰堤は立ち入り禁止です。
その結果、写真は少なめです。
道中メモ:やや狭い。落石有り。
猪鼻(いのはな)第2ダム(重力式コンクリートダム)
猪ノ鼻ダムの上流部にある猪鼻第2ダム(猪ノ鼻ではない)は、猪ノ鼻ダムと同じく水道水利用の為に1978年に建設されました。
外観は初尾川ダムに引き続き「THE 淡路島ダム」と呼ぶにふさわしい、ゲートレスの自由越流方式です!
皆さまにも写真をご覧いただきたい!
そんな私の想いは、帰宅して意気揚々と写真フォルダ開いた直後、脆く砕け散りました。
今回のダム巡りでは最後に訪れたダムでしたが、堰堤の写真を撮り損なうという痛恨のミスを致しまして、面目次第もございません。
しかし、また写真を撮りに淡路島に行くという口実が出来たと前向きに捉えることとします。
(追記:8/26ブログ『キッズコーナーのアイドル降臨です!』にて、リベンジと称し猪鼻第2ダムの写真を撮ってまいりましたのでリンク先からご覧ください。)
道中メモ:猪ノ鼻ダムより上流側は快適。
というわけで、二回に渡ってご紹介させていただいた淡路島のダム群でしたが、いかがでしたか?
この日は1日で13ダムを巡りました。
12時に南の本庄川からスタートし、北の猪鼻第2ダムに到着する頃には18時でしたから6時間ほど要しますが、ダムの上や下から写真を撮ったりしなければ、半分ほどの時間で巡れるかと思います。
谷ごとにダムを求めて入っていきますので、走行軌跡はこのようにクリームパンのようになります。
自由越流方式でどれも同じに思える淡路島のダム群ですが、実は個性豊かで、また季節や天気によって表情もコロコロと変わります。
これらのダムはマイカーのフォレスター(SJ/最低地上高220mm)で実際に赴いていますので、行けないところはありません。
更に大日ダム、大日川ダム、牛内ダム、諭鶴羽ダム、成相ダム、北富士ダムは以前乗っていたWRX S4(VAG/最低地上高135mm)で難なく走破済みです。
アングルこそ異なりますが、同じ成相ダムで昨年と今年に撮影したものです
ただ、落石や草はその時々で状態が変化しますので、危ないと思ったら無理せずに。引き返すのもまた勇気です。
このブログが今までとは少しだけ趣の違った休日の過ごし方のご提案になれば幸いです。
ついでに、本日も開催している『LEVORG DAY』にお越しいただけると、なお幸いです。
絵心の無さを余すところなく発揮してみました。さすがにやりすぎたと猛省しております。
次回から少し落ち着きます
3/18追記:3/15更新の「うり坊を手に入れたのです!」にて、鮎屋川ダムと大城池の正面写真を撮ってきましたよ!
7/8 つの
次回:ハイセンスな京扇子です!