こんにちは。
いつも高知東店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
ようやく梅雨らしくなったかと思えば、今日のこの天気。湿度が高いと体温調節が難しく体調を崩しやすいので、屋内・屋外問わずこの季節の活動はお気をつけください。
早速ですが、梅雨のジメジメも何のその。今週も店長がゆくこちらのコーナーです!
佐野店長の登山日誌
今回は石鎚山系、高知・愛媛県境にまたがる平家平(標高1692.7m)とおとなりの冠山(標高1732m)に登ってきました。
平家平は壇ノ浦の戦いで敗れた平家一行が祖谷から横倉山へ落ち延びる途中に滞在したと云われることが山名の由来となっています。
いくつかのルートがある中、高知県側の小麦畝(こむぎうね)登山口から出発して約1時間半、ようやく平家平の山頂が見えてきました。
そして到着です♪
360度の大パノラマ!ビューティホー(^_^)
つづいて冠山に向かいます
笹藪に足をとられながらもなんとか到着です
天気に恵まれ虫に囲まれた楽しい登山でした(^_^)
おまけ
冠山の山頂から少し西に下った絶景ポイントから見えるちち山・笹ヶ峰!
以上、佐野店長の登山日誌より
私が昨年1月に登った際にはまだ雪が残っており、それなりに大変だったと記憶していますが、私は虫が苦手なので虫に囲まれるくらいなら雪に足をとられる方がいくらかマシだったかもしれません。
佐野店長の忍耐強さが垣間見える登山日誌でした!
さあ、次の山はどこでしょう?
お楽しみに!
さて、先週の道路標示に続き、今週も交通遺産特集です。
クルマで長い坂道を下っていると、道路の左手に短い登り坂が設けられていることがありますが、お気づきの方はいらっしゃいますか?
「緊急待避所」(当ブログではこの名称で統一します)や「緊急退避所」、「緊急避難所」とも呼ばれるこれらの登り坂が何の為にあるのでしょう?
ヒントは設置箇所が下り坂であると言う点です。
正解は、ブレーキが効かなくなった車両を強制的に止める為の設備でした!
下り坂を安全に走行する為には、加速される速度を制御する必要があります。
制御の方法はいくつかありますが、主に使われるのはディスクブレーキやドラムブレーキを使用したフットブレーキ(サービスブレーキとも)とエンジンの抵抗を用いるエンジンブレーキです。
現在、多くのスバル車が採用しているディスクブレーキは、油圧によってブレーキパッドをブレーキディスクに押しつける(対向ポッドの場合はブレーキディスクを挟み込む)ことで制動しています。
同じく軽乗用車の後輪やトラックなどに用いられるドラムブレーキも、油圧によってドラムの内側にブレーキシューを押しつけることで制動しています。
いずれの方法も回転する運動エネルギーをパッドやシューによる摩擦によって熱エネルギーに変換することで減速していますので、当然ながらブレーキ周辺は熱を帯びるようになります。
では、ブレーキが熱を帯びるとどのような問題が起こり得るのでしょうか?
教習所で習いましたね!
そう、フェード現象やベーパーロック現象の恐れがあります!
おさらいになりますが、フェード現象はパッドやシューといった摩擦材が高温になって気化することでディスクやドラムへの摩擦が小さくなることで発生します。
一方、ベーパーロック現象とはブレーキ本体の加熱により油圧を伝えているブレーキオイルが沸騰して気化し、いくらブレーキペダルを踏み込んでも効かなくなることです。
いずれも、長時間或いは過度にブレーキを使用することでブレーキが熱せられることにより発生する現象で、長い下り坂ではこれらの条件が揃いやすくなります。
その為、下り坂で制御を失った車両を止めるべく設置されたのが本題の緊急待避所なのです!
緊急待避所はいくつかの種類がありますが、今回訪れた国道32号線と197号線にあるものは勾配を持たせた短距離のものでサンドパイルエスケープランプ(Sand pile escape ramp)と呼ばれるものです。
待避所では砂が波状に配置されており、進入した車両は上昇する位置エネルギーの変化と砂への衝突や砂を押し均す力、そして砂への摩擦や沈み込みといった作用・反作用によって運動エネルギーを減少させます。
写真だと判りにくいのですが、砂が波状に配置されています
緊急待避所に進入する場合、ブレーキが効かず高速で坂道を下っているクルマがいきなり登り坂の砂に突っ込むわけですから、それなりの衝撃があり車内の人間が必ずしも無事で済むとは言えません。
また、サンドパイル方式では、進入時に車両がバウンドすることで却って制御を失う可能性も挙げられています。
しかしながら、制動力が働かず加速を続ける危険な車両がガードレールを突き破って転落したり、あまつさえ他者を巻き込むような事故を招くぐらいであれば、少しでも安全に車両を止められる可能性のある緊急待避所に進入する方がいいですよね。
国道32号線の根曳峠(ねびきとおげ)のものは手前に「緊急待避所」という標識もあり、草が生い茂っているものの封鎖もされておらず一応現役と言えそうです。
手前には砂の流出を防ぐ土嚢のようなものがありますので進入時はややテクニカルですが、左側のガードレールに寄せるように進入すれば問題ありません。
一方で国道197号線の布施ヶ坂(ふせがさか)には四箇所ありますが、いずれも2つのクッションドラムで塞がれており、砂も波状ではなくなっています。
さすがにこちらはもう使用されていないだろうとは思ったのですが、念のため高知県土木部須崎土木事務所の担当の方に問い合わせたところ「ブレーキの性能向上により、過去長期に亘って使用の実績がなく、維持管理はしていない」とのご回答をいただきました。
やはり、現在は使用を想定していないようです。
なお、現役の緊急待避所の入り口は駐車禁止です
走っているとふと現れる緊急待避所は過去の遺産に変わりつつあるようですね!
とは言え、全国的にみると大型車両のフェード現象による事故や旧車と呼ばれる古いクルマによるブレーキトラブルの事故などが完全に無くなったわけではありません。
やはり、ブレーキの定期的なメンテナンスはもちろんですが、ブレーキの性能を過信せず、エンジンブレーキや大型車の場合は排気ブレーキを併用しながらスピードをコントロールすることが重要です!
須崎土木事務所の担当者様におかれましては、お忙しい中ご回答賜り誠にありがとうございました!
ところで、6月30日より妨害運転(あおり運転)に対する罰則が創設されます!
道路交通法改正により創設された「妨害運転罪」と呼ばれる今回の罰則は、昨今問題となっているあおり運転に対し厳しく対処する法律です。
具体的な違反行為は次の通りです。
・通行区分違反(対向車線への危険なはみ出し等)
・急ブレーキ禁止違反
・車間距離不保持
・進路変更禁止違反
・追越し違反
・減光等義務違反(不必要なパッシング等)
・警音器使用制限違反(不必要なクラクション)
・安全運転義務違反
以下は高速自動車国道のみ
・最低速度違反
・高速自動車国道等駐停車違反
画像は「道路交通法の改正」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/law/index.html)を加工して使用
この罰則には「あおり運転をした場合」と「あおり運転のせいで危険が生じた場合」の2種類があります。
①妨害運転(交通の危険のおそれ)
他の車両等の通行を妨害する目的で、上記の違反行為により、他の車両等に道路における交通の危険を生じさせるおそれのある場合
3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
違反点数25点
免許取消し(欠格期間2年)
※前歴や累積点数がある場合には最大5年
②妨害運転(著しい交通の危険)
①の罪を犯し、よって高速自動車国道等において他の自動車を停止させ、その他道路における著しい交通の危険を生じさせた場合。
5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
違反点数35点
免許取消し(欠格期間3年)
※前歴や累積点数がある場合には最大10年
画像は「道路交通法の改正」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/law/index.html)を加工して使用
警察庁ではあおり運転の対策として積極的な交通指導取締りを推進するだけでなく、ドライバーには次のことを呼びかけています。
●「思いやり・ゆずり合い」の運転を!
●ドライブレコーダーをつけましょう!
●あおり運転を受けたときは、車外に出ることなく110番を!
いずれも重要なことですね。
以上の記事は「道路交通法の改正」(警察庁)(https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/law/index.html)を加工して掲載しています。
煽ってやろうと思いながら運転されている方はほとんどいないと思いますが、法律を知らず無意識に違反行為を犯してしまう方はいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら刑法第38条3項にある通り、法律を知らないことは全くもって違反行為を犯して良いというわけでありません。
「私は安全運転だから無関係」や「今まで無事故無違反だからこれからも大丈夫」と思わず、まずは今日から上記の違反行為を犯していないか自身の運転を鑑みてみましょう。
また、ドライブレコーダーを装着されていない方はこの機会に是非装着をご検討ください!
自身が被害にあった際、加害者を特定することはもちろんですが、自身が加害者と疑われた際に身の潔白を証明するという点でも非常に重要になります。
もちろんドライブの愉しい思い出や美しい景色を記録するのにもピッタリです!
スバルでは全ての車種ごとに安全に装着出来るドライブレコーダーが設定されています。
特にアイサイト付きの場合、ドライブレコーダーを装着するのは精密な電子機器であるアイサイトユニットに近い位置になりますので、アイサイトとドライブレコーダーの相互に安全性が保証されたディーラーオプションだと安心ですよね!
さらに、一部車種に限られますが、スマートリヤビューモニターにはあおり運転を抑止する効果があります。
(店舗敷地内で停車して撮影しています)
通常の光の反射を用いるルームミラーとは異なり、ミラーそのものが光源となって後方の様子を映し出すスマートリヤビューモニターには後続車があおり運転をしている様子が鮮明に映り、その映像は後続車自身にも見えます。
車間距離が近いとスマートリヤビューモニターに映る自分の姿が見えます
(店舗敷地内で停車して撮影しています)
その為、後続車によほどの攻撃性がなければ車間距離を保ってくれるケースが多いです。
私自身もフォレスターやレヴォーグの試乗車を運転中に、後続車の車間距離が近いなと感じたらスマートリヤビューモニターをONにします。
すると、ほとんどの場合は直ちに安全な車間距離を開けてくれます。(私のクルマにも欲しいのです、、、)
フォレスターやレヴォーグ(在庫対応)をご検討の際はスマートリヤビューモニターの装着をお勧めします!
周囲の交通に注意し、あおり運転の被害者にならないこと。
そして、無意識に加害者にならないよう意識して、安全なドライブをお愉しみください!
さて、今週末6月27日(土)・28日(日)は現行SUBARU BRZ ラストフェアを開催します!
SUBARU BRZは7月20日(月)をもって注文受付を終了いたします。
FRレイアウトが実現した究極の低重心。
BRZは水平対向エンジンの真髄と言えますね!
そんなBRZもレヴォーグ、レガシィB4に続いて生産終了を迎えます。
是非手に入るうちにお買い求めください!
※想定を上回るご注文を頂いた場合、7月20日(月)以前に注文受付を終了する可能性があります。
※注文受付終了後は、在庫車での対応となります。
緊急待避所にはいろいろな別名がありましたね。「待避」と「退避」と「避難」。辞書を引くと、いずれも当てはまらないような気がするのは私だけでしょうか?しかしながら「止まれん車が突っ込むところ」では様にならないのもわかりますが(笑)
6/26 つの
前回:紫陽花と40高中です!